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3-3 歯並びの良さは最高の身だしなみ

− 整った歯並びと笑顔は言葉よりも強し −

整った歯並びは、他人だけでなく、自分自身にも良い影響を及ぼす −

欧米では、歯並びの良さは、ファッションやヘアメイク等と同様で、身だしなみと考えられています。身だしなみは、その人の評価を左右しますので、歯並びを整えることは、社会生活上極めて重要です。また、欧米では、歯並びが悪いと、育ちが悪いとみなされるそうです。就職も不利になると聞きます。アメリカでは実に90%もの人が歯列矯正治療を受けます。つまり、国民全員が上記の価値観を共有しているのです。

それに比べて、日本で歯列矯正する人は10%。八重歯がかわいいと言う人がいるくらいですから、整った歯列が身だしなみと考える人はとても少ないでしょう。日本も先進国の一員。日本でも、遠くない将来、歯並びを整えることが身だしなみとされるでしょう。

少し前になりますが、『人は見た目が9割』という本がベストセラーになりました。話は上手なのに信用できない人がいる一方、口数は少なくても納得がいって信用できる人がいるのは何故なのか。それは、『見た目』に違いがあるというのです。

人が他人とコミュニケーションを行うとき、言葉を使って意志や感情を伝えます。これを、『言語コミュニケーション』といいます。一方、「目は口ほどにものを言う」といった諺があるように、言葉よりも、視線や表情、或いは、態度などの方が、コミュニケーションする上で大切なのです。このように言葉を介さないコミュニケーションを『非言語コミュニケーション』と言います。人類が言葉を使えるようになったのは、進化の過程から見ると、つい最近のこと。進化の上では、言葉を使えなかった期間の方が遙かに長く、非言語コミュニケーションの方が優位なのは当たり前のことなのかもしれません。

見た目が大事なのですから、身だしなみが整っていることが、相手とコミュニケーションをとる上で重要なマナーであることは間違いありません。誰にでも好感を持ってもらうという観点から考えると、華美過ぎるファッションやメイクは逆効果で、整ったものというのが必要な条件なのでしょう。

整った歯並びは、他人に良い印象を与えます。さらに、整った歯並びを持つ人が作り出す笑顔は万人を幸せな気分にします。もちろん、笑顔の本人も幸せな気分になります。相手を褒める言葉であっても、本当の笑顔がなければ、美辞麗句になります。歯並びに自信がなければ、歯を見せない不自然な笑顔になり、相手に伝わりません。『整った歯並びと笑顔は言葉よりも強し』なのです。

出っ歯が原因で、小学校の同級生から、からかわれていた少女がいました。歯を見せたくないので、口を閉じようと必死に努力していました。でも、歯が出過ぎて、うまく口が閉じられないのです。おまけに、閉じようとすると、下あごの先端に梅干しのようなしわが出来るのです。そうして、少女から笑顔が消えてゆきました。元々は、活発で利発な子供さんでしたが、成績にまで悪影響が出だしました。

小学生で、自分から進んで矯正治療を受けようと考える子供さんは少ないです。でも、この少女は、自らの意志で矯正治療を決断しました。矯正治療を始めると、その成果はみるみる出て、笑顔が取り戻せました。すると、成績も上がり、中学受験を考えるまでになりました。『見た目が9割』とは、相手に与える影響を考えての言葉です。しかし、自分自身が自信を持つためにも、見た目を良くすることは極めて大事なのです。少女の話が、良い例です。

まだまだ寒い日が続いていますが、もうすぐ春です。何か新しいことを始めたくなる季節がやってきます。矯正歯科では、新患相談が増える季節でもあります。歯列矯正でキレイな歯並びをゲットして、最高の身だしなみを整えてみませんか?きっと、自分自身の内面にも良い影響を及ぼすことでしょう。

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